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| ARTISAN が考えるマウスパド

| フワーとしたマウスパッド選び

以下は驚くことに「マウスパッド」というキーワードでの google 検索10位以内のページの一部。
「1ミリも進歩してないマウスパッド選び」の典型。アフリエイト目的記事でしょう。
あまりにも客観性がないのに笑ってしまう低レベルな内容。主観とネットで耳にした噂を書いたものでしょうね。

??????????????????????????? 例えば、湿度と滑りの関係。
湿度や手汗でマウスパッドの滑りが重くなる現象。これはゲーマーにはよく知られた大きな問題。ストッピングというソールの防滑性能もピンキリ。上下ではまる性能が違う。
が何の記述も無い。
最も大切な「初動」の速さ、「止めやすさ」の記述も一切無し。
これが「ゲーミングマウスパッドを選ぶポイント」?
この記事はスルーしましょう。

1ミリも進歩してないネットにはびこるマウスパッド選び

このページの記述者は布製をすすめていますが、ナイロン製とポリエステル製では特性が違う。
ナイロンの吸湿性はよく知られていて 1%前後。ポリエステルは 0.1% 程度。
織生地と編み生地では特性が違う。前者には伸縮性が無く、後者には伸縮性がある。撚糸とそうではないのとでも特性は違う。
せめて、せめて、これぐらいの違いを記述し、それが、初動、ストピング、滑りの変化との関係性ぐらいには言及しましょうよ。
それもなく、マウスパッドの選び方などを言うのは恥ずかしいと思います。しかし、これが、ネットに出回ってる同様のページのレベル。
1ミリも進歩してないネットにはびこるマウスパッド選び。つっこみどころ満載。残念なことです。

【引用】

ゲーミングマウスパッドを選ぶポイント

ゲーミングマウスパッドを使ったほうがいいと言われても、どんなものを買えばいいのかわからないという方が多いかと思いますので、選ぶ際のポイントを整理したいと思います。

・価格
・材質
・サイズ
・メーカー
・デザイン

上記5つについて注意すれば満足いくマウスパッドを購入できるかと思います。

価格
やはり価格は安いほうがいいですね。
しかしあまり安いものはよくわからないメーカーのものだったり、実物を見てみたらイマイチだったということもありますのである程度の金額で良さそうなものをチョイスしたほうがいいでしょう。

材質
マウスパッドは大きく分けて布製のソフトタイプと、プラスチック製のハードタイプがあります。
どちらもメリット・デメリットはありますのでここは完全に好みの問題ですね。
個人的には布製のものが好きです。

サイズ
PCゲームをする場合、例えばExcelなどで作業するのに比べてマウスを動かす回数や距離がかなり多くなります。
そのため、机のサイズにもよりますが基本的には大きいサイズの方が有利でしょう。

メーカー 様々なメーカーから数多くの製品が販売されています。
個人的にはゲーム周辺機器などを多く販売しているメーカーから購入するのが1番おすすめですね。
特にゲーミングマウスを販売しているメーカーのものは使いやすくていいですよ。
使っているマウスのメーカーと合わせてもオシャレですし。

デザイン 1度買ってしまえば長く使うアイテムなのでできればオシャレで飽きのこないデザインのものがいいですよね。
端っこにメーカーのワンポイントが入っているものが多いですが、大きく派手な模様が印刷されている物もあることはあります。
予算、大きさ、デザインと満足できるものを購入しましょう。

マウスとマウスパッドの関係を再確認してみよう。
摩擦は多くの条件により変化していきすべてがモデル化されているわけではありません。 滑走面が歪むなどマウスパッドの摩擦は難しい。一筋縄ではいかない。

マウスパッドは科学的なアプローチで開発することが原則。
その特性は物理的要因により決まります。物理に反する特性はありえない。
ネットでは非科学的で首をかしげる議論が目立ちますが、それは多くのメーカーが論理的かつ科学的にマウスパッドを定義していないことに大きな原因があると思います。
マウスソールとマウスパッドが互いに擦れ合う。そのときに生じる摩擦と磨耗。
マウスの操作性に大きく影響するのがマウスパッド。マウスパッド・メーカーは、誰それが使っているというようなマーケティングばかりでなく、製品の「なぜか」も語るべきだと考えます。ユーザーの方にも再考することをおすすめします。

《マウスとは?》

マウスはポインティング・デバイスです。
表示画面上の任意のポイント情報をアプリケーション・ソフトに知らせるための入力機器。センサーとスイッチ(ボタン)により構成さている。その動作原理はここに詳しいので参照してください。
マウスの基本性能はトラッキングによるポインティング(センサーにより方向と距離を読み取る)。ゲーム用も一般用の区別もなく同じです。

PC の一般ユーザーはこのことを比較的当然のように認識しているのですが、ゲームーユーザー(特に FPS ゲームファン)は意外とこの認識が無い。 ゲームにおいていったいマウスは何をするものだと考えているのでしょうか?
ゲーム用の場合 DPI/LOD/スイッチ/形状/重量 などマウスを評価するいろんなファクターがあります。そのなかでもトラッキング性能は一番目に評価するべきものだと考えます。それがマウスの一番目の役割なんですから。この性能を低下させてまでその他の部分を強調するような製品はいかがなものかと思います。

《マウスパッドへの誤解》

マウスパッドの評価においてトラッキング性能について言及しているのをよく見かけます。 これは完全な誤りではありませんが誤りです。なぜならばマウスパッドにセンサーは付いてないからです。
マウスがトラッキングしやすいように配慮することはあります。しかし、マウスパッドが一番目に考えることはマウス移動操作を支援するための性能です。

初期の光学センサーのプアーな性能を補完するための加工をマウスパッドに加えていた歴史はあります。それはあくまでも、しかたなく行っていたことです。マウパッドについて語る時、いまだにこのことを口にする人は少なくない。いつの時代だよと言いたくなる。

センサー性能が向上した現在はトラッキング性能は相当に向上してます。センサー性能を充分に発揮させてやれば、考えてみれば無茶な使い方をする FPS ゲームにおいても優れたトラッキング性能を確保できるでしょう。
問題はセンサーというよりも、それの実装設計においてセンサー性能を低下させてしまうようなことがあることでしょう。

トラッキング問題についてはまずマウスが責を負うべきです。それをマウスパッドに押し付けるのはお門違いと言うべきでしょう。 マウスメーカーは全ての動作環境(操作環境)において動作することは保証できない事実を周知徹底すべきです。
有名マウスパッドメーカー = 有名マウスメーカー であったから問題が少なかっただけです。トラッキング問題をマウスパッドメーカーに押し付ける悪しき伝統は無くなってほしいものです。マウスパッドにセンサーはついてません。デバイスについて科学的な見識を持つことをおすすめします。

| マウスパッドはマウスの操作性を向上させるデバイス

ARTISAN は以下の機能性を満たしているものをゲーム用マウスパッドと定義したい。

これらを定量化した数値で表せるようになれば、ユーザーが製品を選ぶときの大きなたすけになるでしょう。いつかは、そうなるように努力していきたい。

e-Soorts と呼ばれるように競技性の高いゲームもあります。とくに FPS ゲームにおいてはマウスとマウスパドは必需品。マウスパッドは立派なゲーム用デバイス。マウスの操作性に大きく影響するとても重要なデバイスです。ゲームではマウスパッドの使用を強くおすすめします。

ホントに良いマウスパッドとは?

以下の機能性のバランスが優れているマウスパッド。
有名プロが使っているとか (メーカーと契約したらで使わざるを得ない)、有名なメーカー製であるとかではなく、まづは客観的に選ぶのが後悔しない選び方。

● 滑走性 - 軽い滑りで疲れを軽減させ、初動が速く俊敏なマウス移動が可能
● 停止性 - 任意の場所で素早くマウスの滑走を停止させることができる
※「止まる」のではなく、「止める操作」により「止まる」ことを言う
● 安定性 - マウス滑走でマウスの姿勢、軌跡を乱さない安定した滑走面
※ウネリ、孔などのない平坦な滑走面が必須
● 均質性 - 滑走位置による物理特性の差異が無い
● 耐湿性 - 手汗、湿度により滑走性が変化することを最小とする
● 耐移動性 - マウス操作によりマスパッドがズレない

| 実はマウスパッドはアナログな製品

マウスパッドは 0 か 1 で表せる特性ではない。摩擦について言えば多様な条件が刻々と変化していく中で発生するものです。その変化にはデジタル化できない領域により起こるものもあります。実に複雑かつアナログな世界なのです。
そういったなかでも、優れたマウスパッドの要件を明快にしていく必要があります。ゲームは勝てば楽しい。ゲームをプレイするにはゲーム用デバイスが必要となります。そしてそれが勝利を左右します。

マウスパッドはアナログな製品ですが、それを選ぶための明快な基準があることはユーザーの利益になると考えています。それを分かりやすく表現していく努力を続けていきます。 ARTISAN は従来の旧い概念をブレークしアナログなマウスパッドを分かりやすくしていきます。

国産ゲーム用マウスパッドはいかにして生まれたのか?

開発担当者が海外製ゲーム用マウスパッドのことをよく知らなかったからです。メーカーへの前提知識もなく純粋に技術者の目で製品を見て、工業製品としては特別なものではないという結論を得たことから始まります。
マウスパッドとして、これでいいのか? こんな素材でいいのか? こんな品質でいいのか? という疑問だらけ。e-Sports という競技性の高いゲームで使用される道具? 違うだろうというのが出発点です。

日本の繊維技術は世界一。エラストマー製造においても世界一。もちろんモノ造り技術においても世界一。そんな日本で優れたゲーム用マウスパッドが造れないわけがない。
人気一番の海外製ゲーム用マウスパッドの欠点を解消することを最初の目標としました。FPS ゲームで使用されることも想定しました。真面目に造られた高性能な日本製がおすすめです。

マウスパッドはマウスをを滑走させて移動させる台とも言えます。自動車に対する道路。鉄道車両に対するレール。それらにウネリがあったり、孔があったらどうなるでしょう。走り易いわけがない。時には事故につながるでしょう。しかし人気のマウスパッドはそういったでした。これを解消させる素材を採用。
湿気、手汗で滑りが重くなる。ウザイし致命的になることもあります。そんな滑走面の弱点を解消させる素材と加工を採用。ゲーム・プレイ中にマウスパッドがズレる貧弱な滑り止め。これも解消しました。

もちろんカンタンにできたわけではありません。大きな失敗も含めて何年もの開発期間が必要でした。 科学的なアプローチにより、マウスパッドに適した素材を探し、専用開発も行いました。加工方法にも幾つもの工夫を重ねています。
品質についても海外製マウスパッドよりはるかに厳しく行っています。その結果、国産ならではの高性能と高品質が実現しました。
実は日本製ゲーム用マウスパッドは世界に誇れる製品なのです。ネームバリューにおいては負けているかもしれませんが性能と品質においては世界一だと自負しています。高い機能性を誇る日本製がおすすめ。

| ゲームは「勝てば、もっと楽しい」

マウスパッドはマウスを使う PC ゲームの必需品。大切なゲームデバイス。だけどもユーザーからすれば、その造り方なんてどうでもいいこと。おっしゃるとおりです。
しかし、ゲームで勝つことを考えた時ゲーム・デバイスの選択は重要です。ゲームの勝ち負けを左右することがあるからです。マウスパッドの造り方を知っていれば実際に製品を選ぶ場合その優劣の判断に役立つ。

どうでもいいように思えるかもしれませんが、とても役立つ知識だと考えます。ここでは、広く使用されている布製マウスパッドについて話します。
布製マウスパッドを滑走面で区別すると二種類あります。
織生地を使用したものと、編み生地を使用したものです。従来は編み生地を使用したものがほとんどでした。
その理由は、超有名なゲーム用マウスパッドが編み生地だからです。つまり、それのコピー品だらけ状態。

織生地の滑走面は比較的に最近のもの。端がホツレる欠点が嫌がられたのかなと思います。しかし、多彩な織組織があり多様な滑走感が期待できます。ホツレ対策でコストアップするのも避けられている理由かな。
中間層(スポンジ部分)で分けると、連泡ゴムを使ったものと単泡ゴムを使ったものとに分けられます。
ゲーム用マウスパッドで言うと圧倒的に前者が多い。その理由は、何かあったのでしょうが競技性の高いゲーム用としては疑問の多いスポンジ。そういった意味では後者の方が適していると断言できます。

その理由は、滑走面を貼り付ける面が平坦であること。気泡を小さくするとその孔も気になりません。表皮のあるタイプを使用するとその心配も一切無い ( ARTISAN は、このタイプを採用 )。そして、性能が均質なことです。
連泡タイプの大きな欠点は2つ。ひとつは滑走面を貼り付ける面にウネリと孔があること。気泡の大きさと構造を制御できないので、部分部分により性能にバラつきがあるということです。反発弾性も低い。

どちらがゲーム用マウスパッドに適しているかと言えば反発弾性に優れる単泡だと考えています。
次に滑走面と中間層(スポンジ部分)との貼り合わせについて話します。
暑く、まだ固まっていないゴムの上に布を置き、冷めて固まることにより自然に貼り付かせる。

もう一つは中間層 ( スポンジ部分 ) の表面に極薄く粘着剤を塗布し、それに布を貼り付ける方法 ( ラミネート )です。
前者の欠点は自然に任せるので出来にバラつきがある。かつ、部分部分により貼り付き強度が違う。つまり剥がれやすい ( 当たり外れがある )。
後者は品質が一定しており剥がれることは無い。欠点はラミネートという工程が増えコストアップになる。

さて、ここまでだけでもユーザーにとっては、どの造り方が良いかはお分かりだと思います。
詳しく話せば奥が深い。ここで話した内容だけでもゲーム用マウスパッドを選ぶ時の参考になるかと思います。 ゲームは勝てば更に楽しい。それがゲームです。ゲームの勝ち負けに係るマウスパッドはしっかりと選びましょう。

| マウスソールへの疑問

マウスには標準でマウスソールが貼り付けられています。その形状、素材について、疑問を持ったことがあるでしょうか?
マウスソールの形状、素材はとても大切。それにより、マウス移動の操作性が変わります。ほとんどのソールはテフロン製。これは、滑りが悪い滑走面を補うため。その必要がないのであればテフロンを使用する意味はない。

形状についても、その根拠が全く不明。なぜ、その形状なのかの説明を見かけたことはありません。 マウスの安定移動、止め易さと大きく関係します。

マウスソールが左右対象でないなど異型の形状の場合は方向により摩擦係数が違ってきます。つまりマウスの滑りに方向性が生まれます。
移動する方向によりマウスの滑り感に違いが出るということです。マウスソールの大きさは止まり性に関係してきます。ソールが大きい(面積が広い)と止める時のマウスの沈み込みが小さくなります。
摩擦係数の増大が少ないということになります。つまり、止めにくいということです。小さなソールの方がマウスを止めやすい。

FPS はセンシティブでタイトなゲーム。他のスポーツにおいても同じですが、小さな差の積み重ねが勝つ可能性を高める。間違えば、負ける要素を増やします。
マウスソールの選択も重要。標準ソールに替えてより良いソールにすることを考えてみるべきです。相似形で小さめのソールをおすすめします。

| 旧来のマウスソールには科学的根拠が無い

ほとんどのマウスソールはテフロン。一部は超高分子量ポリエチレン。素材の特性から滑りを向上させる目的であることは明白。
これは旧来のマウスパッドの滑りが重たかったからです。それを補完するためにテフロンが用いられた。
滑りの軽い ARTISAN マウスパッドでそれを使用すれば滑りすぎると感じる方がいても不思議ではありません。そこで、滑りを補完するというよりも「止めるを補完」することを、目的として開発したのが「零シリーズ」のマウスソール。

一つは、超微細孔を持つ素材を使用し山越え抵抗を高め滑りを抑制したもの。超高分子量ポリエチレンなので物性としての摩擦係数は小さい。しかし、超微細孔がブレーキの役割を果たします。
もう一つは、テフロンに比べ摩擦係数が大きいナイロン66によるもの。テフロンに比べれば滑りません。
形状は、滑りの方向性を防止する円形。更にブレーキ能力を高めるドーナツ型。大きさは直径が 8mm と小さめ。大きさ、形状ともにマウスパッドのくぼみ(沈み込み)を前提としています。
沈み込み、高反発弾性を意識したマウス操作により、軽い滑りによるアジリティーと Active Control による止まりを最大限に活用してください。

今も多くのマウスソールは異型。その形状には何の科学的根拠もない。むしろ、ストッピングを阻害しています。いい加減に合理的な形状とするべき。e-Sports 時代になりスポーツろして捉えるなら、プレイヤーは各種のギアにたいして科学的かつ合理的であるかという視点を持つべきだと考えます。

〉ARTISAN マウスパッド Top

|物理特性を基にしたマウスッパド選び

マウスパッドの評価の多くが主観的。情緒的とも言える。
もちろん人間が使うんだから主観的な評価は大切だけど客観的な評価も同じように大切。
そういうことで、ここでは物理特性から捉えたマウスパッド選びを展開したい。物理特性は客観なので変えようがない。そういう意味で科学的な考察でもある。

1.マウスパッド選びと滑走面

(1)初動の速さから考えた選び方

マウス移動の開始を素早く出来るような滑走面が優位。滑って止まるがマウスパッドの理想。
滑走面の素材としては静摩擦係数が小さいのが良い。硬い素材の方が摩擦係数は小さい。
表面組織も初動の速さ(滑りやすさ)に大きく関係する。真実面積が小さい方が優位。滑らかな手触りよりもザラ感のある手触りの方が滑りやすい。

※樹脂製
樹脂という意味では布製マウスパッドもプラスチック・ボード・マウスパッドも同じく樹脂を原料とする。 フィラメント状のものを撚り糸状にし、それを織る、もしくは編んだ物が布。熔融して板状にしたのが樹脂板。

※摩擦係数の小さい素材
テフロンに代表される摩擦係数が小さい素材が優位だけどコスト的にマウスパッドには採用しにくい。 実際にはマウスパッドの滑走面はフラットではないので、素材の摩擦係数よりも硬さと表面組織による影響が大きい。

素材別の初動の結論

ガラス系、樹脂ボード、金属系 布製

組織別の初動の結論

ザラ感がある手触り 滑らかな手触り

(2)マウス移動から考えた選び方

安定した軌跡でマウス移動できるのがマウスパッドの理想。マウス姿勢の微妙な乱れが AIM に影響を与える場合があり勝敗を分けることも考えられる。微妙ではあるが安定したマウス移動も大切。
表面組織のギャップ、凹凸が小さい滑走面の方が有利。しかし、その大きさにもより無視できる。むしろ、これについては滑走面よりも中間層(スポンジ)の影響の方が大きい。

滑走面とマウス移動の結論

滑らかな手触り ザラ感のある手触り

(3)滑走面とストッピング

マウスウパッドにおいて最も脚光を浴びる機能性かもしれません。素早く移動させ、ピタッと止める。これがマウスパッドの理想ですが滑走面側から見ると相反する機能性。
これを両立させるのは難しい。ポイントは適当なザラ感と変形しやすい(歪やすい)組織。これがストッピング操作の時に摩擦係数を増大させるので止めやすくなる。これが相反する機能性を実現するポイント。

もう一つストッピングに大きく関係しているのが滑走面の「しなり」。伸縮性です。これがないとストッピングを助ける中間層(スポンジ)の柔軟性をスポイルしてしまいます。
これが無いと力任せに止めるしかない。腕力勝負になってしまう。海外勢が硬めのマウスパッドを好むのは腕力が強いからだと思います。

材質と表面組織から考えた結論

ザラ感のある布製 滑らかな手触りの布製変形しない樹脂ボード、金属系

(4)滑走面の湿度耐性

吸湿、給水により滑りが重くなる現象がある。特に布製マウスパッドが顕著。これを考察してみると要因が見えてくる。
樹脂ボード、金属系はこういった現象は少ない。つまり原因は滑走面の素材の吸水、吸湿と中間層(スポンジ)の吸水性、吸湿性にある。

湿度耐性の結論

滑走面の材質がナイロン系樹脂の場合、吸水性、吸湿性があり。ポリエステルの約10倍近くの吸湿性があります。
※ただし、ナイロン12 の場合は吸湿性は問題とならない程度に低下する。

2.マウスパッド選びと中間層 (スポンジ)

中間層はマウスパッドの機能性を大きく左右します。滑走面にばかりが注目されますがマウスパッドは滑走面と中間層により成り立つ。
滑走面だけのマウスパッドは非常に止め難いのでおすすめしません。また、これが薄いとマウスパッドの設置場所の表面の状況によりマウス操作が阻害されることもある。
マウス操作においては例外無しに、意識するしないに関わらず誰もがマウスに荷重する。それにより中間層が歪み摩擦係数が変化する。
中間層はマウスの操作感に大きく関係してます。

(1)マウスパッドの滑りが速い中間層

マウス操作における滑りの速さに大きく関係します。なぜならば中間層は滑走面の延長だからです。
マウスの移動に伴いスポンジが僅かに歪む。それが滑りの速さに影響。要は硬い方が歪が小さく摩擦係数の増大が少ないので滑りは速い。

中間層の硬さと滑りの速さの結論

硬いスポンジ 柔らかいスポンジ

(2)マウス移動の安定に有利な中間層

マウス移動はフラットでパラレルなのが理想。これを阻害する要因の大半はマウスパッドの中間層(スポンジ)にあります。
長尺物の連泡スポンジを採用するマウスパッドが多い。このスポンジの特徴は表面にウネリや孔(Void)が出来ること。これがマウス移動の乱れを招きます。 ただし、特殊な製法で製造された寸法精度の極めて高い長尺スポンジも存在します。これはスキン層もあり極めて平坦で孔も無い高性能スポンジです。
単板のスポンジは厚いスポンジを3mmとか5mmとかにスライスします。したがって表面はフラット。発泡した孔も極めて小さく無視できます。

中間層とマウス安定移動の結論

硬いスポンジ 柔らかいスポンジ

単板スポンジ 長尺連泡スポンジ

※但し、特殊製法の長尺スポンジは単板スポンジ同様に表面はフラット

(3)ストッピングに有利な中間層

中間層は滑走面と同じぐらいにストッピングに関係します。止める動作をした時には必ずマウスに荷重が掛かります。 この荷重により滑走面と中間層が歪み摩擦係数を増大さます。中間層が柔らかいほど歪が大きくなるので止めやすくなります。

中間層とストッピングの結論

硬いスポンジ 柔らかいスポンジ

※中間層の無いマウスパッドはとても止めにくい

(4)素早い切り返しに有利なマウスパッド

次のマウス操作に移る際の切り返し。この時にも自然とマウスに荷重されます。そして抜重という流れが連続する。
この一連の流れにも中間層は大きく関係する。歪む -> 歪からの回復(反発弾性)とな、反発弾性の高いスポンジほど素早い切り返しに優位となる。

素早い切り返しに有利な中間層の結論

単泡スポンジ 連泡スポンジ

※単泡、連泡の区別はメーカーの web などに製品仕様として明示されているはず。明示してないよう製品はおすすめしません。

(5)湿度耐性と中間層

湿度により滑りが重くなるという声は多い。これは中間層(スポンジ)の吸水性、吸湿性による影響が大きい。手汗による湿度の変化もある。
多くのマウスパッドは理由は分からないが連泡ゴムを使っている。これは吸水性の高さが特徴です。だから、シーリング材とか台所スポンジなどに多く用いられている。もちろん吸湿性(湿度を抱え込む)も高い。湿度が高いとこれらの理由により湿度を抱え込み、それが滑走面に影響し滑りが重くなるという事象に表れる。
樹脂ボード、金属系などは中間層(スポンジ)が無いものが殆ど。だから湿度による影響は少ない。

湿度耐性の結論

中間層が無い 単泡スポンジ 連泡スポンジ

3.マウスパッド選びとソール。おすすめは相似形で小さめ。

マウスパッドのソールについては防滑性能がすべて。粘着剤による防滑はいろんな弊害が考えられるのでおすすめできません。
やはり、防滑素材(自己粘着性がある)であり、かつ、防滑パターン(吸盤構造など)であること。そしてその機能性に持続性があること。これが理想だと思います。
天然ゴムに布目をつけただけの防滑ソールでは充分な防滑性能は発揮できません。マウスパッドの防滑という機能性はとても大切な要素です。

(1)マウスパッドの防滑性

最近のマウスパッドは防滑パターンが良くなってきました。しかし、素材に自己粘着性はが無いのと、スポンジが硬い傾向があるので防滑性が充分とじゃ言えません。
上から大きな荷重を掛けた場合は樹分な防滑性を発揮するのでしょうが、マウスパッドには軽い荷重しか掛かりません。

防滑性の結論

自己粘着性があり吸盤構造を持つ 吸盤構造を持つ ただのパターンによる防滑

※柔らかいスポンジの方が防滑性では優位

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